中国茶の深く心地よい楽しみ
中国茶が私たちの心をとらえるわけは、何だろう。ただおいしいお茶を飲むというだけではない、深い世界をひもといていきたい。それには

花、草、スパイス、蜜……。

「香りのヒーリング効果」を実感。

中国茶の魅力の第一は、その深い香り。銘茶の香りは、蘭の花や草、豆、シナモンなどにたとえられる。
これら自然の事物にたとえられる香りには、私たちの心を癒してくれるリラクゼーション効果がある。ワインのソムリエのように、感覚を鋭くして、香りの鑑賞に親しみたい。

ゆるやかな時間を紡ぎ出すも小宇宙さながらの「中国茶器」。

小さな朱泥の急須ひとつにも、宇宙が宿っているような気がする。小さくて精巧で、役割をきちんともっている茶道具は、使い込まれるほどに愛着が高まり、味わいも増すようだ。道具の選び方をきちんとマスターして、もっと中国茶の世界に遊ぼう。

名前の奥に大地が見える。中国茶を育んだ「産地」の物語。

霧深い黄山、岩に覆われた武夷山など、産地の地勢や風光が茶葉の特性に写し出される。土地をそのままイメージさせるような香りになることもある。また、お茶の製造方法や嗜好にも土地柄が反映される。寒い北では、体を温める働きのある花茶、温暖な長江流域では緑茶、福建では海鮮のおともに発達した青茶、香港では油を分解する普渭茶がよく飲まれる。

脇役に置いておくのはもったいない。

お茶のグレードをさらに高める「お茶請け」。

お茶請けという言葉には、どこか脇役という感じが漂う。でも、中国茶のお茶請けは、見た目が楽しく、かつお茶の香りを高める大切な存在だ。繊細なお茶に合わせるごく軽いものから、飲茶のときの点心のようなボリュームあるものまで。お茶請けなしには、中国茶の楽しみは始まらないのだ。

お茶の香り、作法、音楽、インテリア。

「茶館」は、大人の極楽空間。

日本でも本格的な中国茶館が、たくさんオープンしている。お茶の種類をたくさん揃えているだけでなく、インテリア、音楽などをトータルにコーディネイトした、大人のリラクゼーション空間だ。ここで過ごす時間を極上のものとするためにも、茶葉やその特性、滝れ方について基本的なことを学んでおきたい。

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