第二章≪茶館とカフェ≫

 中国茶は、中国人の心と言えます。
「喫茶去」は、「気軽に友人を相手に誘って、コミュニケーションする」ということです。
「Shall we drink a cup of tea ?」まずすべての縁は、手軽に一杯のお茶からです。

茶館は古くから社交の場として存在しており、友人との話し合い、隣人との仲裁、一人の時間つぶし、ジネスの契約の場など、様々な場面で愛用されています。

交渉、相談、意見の交流、付き合いの場面には、お酒ではなく、お茶です。
お茶は理性的な飲み物であり、お茶による精神面の修練は、古来中国の伝統社会から強調されています。音楽茶会、京劇茶館の「文化機能」、美味しい点心が食べられる
飲茶(ヤムチャ)館の「飲茶機能」、友人と家族と話し合う茶館の「社会機能」、契約交渉や社会仲裁茶館の「ビジネス機能」などは、中国人の茶館文化の原点です。一杯のお茶でリラックスして、ゆっくり時間を過ごし、一杯のお茶で人間の悩みを解消し、一杯のお茶で新しい縁を作り出します。まずは、美味しい一杯の中国茶からです。これはインスタントを極めるカフェビジネスと違うところです。
 
店主 林聖泰

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