台湾に着きました。曇りなのになんと29度の高温です。
それでも早速ウキウキした気分で本格的な茶藝館に直行です。
今週茶摘をしたばかりの、できたてホヤホヤの“杉林烏龍茶”を楽しんでいるうちに、音楽茶会が始まり、場の雰囲気を静かに一つにまとめていきます。
珍しい古琴と古筝の共演を楽しみながら、本場の茶藝館で過ごすゆったりとした時間。台湾のリズム、茶藝館のリズム、そうしたものが一つになって、独特な雰囲気が生まれ、そうした中で心身が本当に休まる。
自分自身で本場ならではの体験をすることは、とても大事だと思っていますので、ツアーでは必ずいくつかの茶藝館にみんなで足を運びます。
今日は、熱い日差しから気持ちのよい空間に足を踏み入れ、その中で、厳選した紅水烏龍茶や25年もののプーアルの生茶とともに、中国音楽の音色に身を任せて、十分にリラックスしました。
ちなみに“古琴”という楽器は、一般庶民向けのものでなく、いにしえの中国文人たちが楽しんだ珍しい楽器です。室内・戸外問わず、お茶を楽しむ時に、必ず古琴が登場するほど密接な関係です。この楽器の本体は小さく、音量も決して大きくなく、手法も二胡や古箏と違い、余韻の処理も独特です。
たしかに、中国茶を楽しむ至福のひとときにピッタリの音色でした。
さて、茶会が終わり、今回の旅行では、蓋碗・茶海・茶杯などの絵付けを楽しむ時間を作りました。
まずは絵付けのテクニックと注意事項の説明を受けてから、それぞれに、綿紙に自分の書きたい図案を下書きをしました。もちろん底には、自分のサインです。
久しぶりに筆を使って、心の中では“もっと練習できればなぁ”などと思いながら、作品を仕上げました。
完成は一週間後。出来上がりを見て、喜ぶ(あるいはガックリ?)までは、ただひたすらに上出来に仕上がった作品を思いウキウキです。
(みんなもきっとそうだと思います。)
夜の歓迎晩餐会は、レストランの特別メニューに舌づつみをうってもらうだけでなく、“食”の国 台湾の家庭料理の真髄を堪能できるよう、メニュー選びも工夫しました。(みなさんどうやら、大満足のようでした。よかった!)
台湾の定番料理“いもお粥”は相変わらずの人気ものです。
最後に、デザートと一緒に、華泰の水仙茶を飲みました。
旅の疲れを癒し、フッと時計を見るともう9時をまわっていました。
日本から着いたばかりの長い一日が無事終わりました .
店主 林聖泰