第七章 ≪華泰オリジナル宜興紫砂急須≫

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  宜興の紫砂は、顕微鏡で見ると結晶形態の多角形をしていています(一般のロクロ用の粘土は円形)。これで急須を作ると香や味を吸収する多数の気孔ができます。これは世界でも宜興の紫砂だけに見られる特徴で、この気孔がお茶の雑味を濾過し、また、お茶の香や味を貯めこみ、おいしさを持続させるため、香や味をそこねることなく、お茶を楽しむことができるのです。
また、保温性にも優れていながら、通気性もある、つまり空気は通すが水は通さないという非常に珍しい性質のため、真夏に急須にお茶をいれたまま2~3日放置してもカビが出ないほどだと言われています。また、急激な温度の変化にも強く、ガラスや磁器のように突然熱いお湯を入れて割れるという心配もありません。
宜興の紫砂は、鉄分の含有量が8~10%と高く、相性のいいお茶であれば、より美味しく入れることができ、この鉄分の量により、焼きあがる色が変わります。また、紫砂は五色土ともいわれ、紫泥、紅泥、緑泥、黄泥、黒泥などに分けられ、これらをブレンドすることでまた違う色を作り出すこともできます。この不思議な紫砂は、富貴土(裕福になる土)とも呼ばれ、宜興の紫砂がどんなに貴重なものであるかを表しています。
土は急須の良し悪しを左右するといっても過言ではありません。中国で古い急須がいいとされているのは、作家の腕がいいだけでなく、科学添加物を混ぜていない土を使っているというのが大きな理由なのです。私の持っている明代と清代の急須をさわると土のよさが良くわかります。いい土があってこそ、いい急須ができるのです。
ところが、宜興では2004年から、政府の命令により、新しい紫砂の採取が禁止となりました。すでに採取された紫砂だけしか使用できなくなり、安価で本当の紫砂急須を作るのは不可能になりました。大量生産するために、宜興の紫砂以外のものが使われるようになってしまいました。そんな中、華泰茶荘では、天然のものにこだわり、良質のものだけを皆様にお届けしたいとがんばっています。
今回、芝大門店9周年記念として、特別にセレクトした6種の急須は、どれも収蔵価値の高いものばかり。中国では急須を長く使い価値を高める、投資の考え方があります。今回の急須は養壺が早く(店主・林もこれらの急須を養壺中。いい感じに育っています。ぜひ、見にいらしてください!)、育てる楽しみのたかいものばかりです。
そして、見た目の素晴らしさもさることながら、実際に手にしてみてその手触りに驚きました!なんと急須がほんのりとあたたかいのです。急須も生きているんだということを実感。インターネットでも、ご購入いただけますが、可能であれば、ぜひ華泰茶荘店頭へお越しいただき、ご自身の手で生きた良質の急須の感触に触れてみてください!

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