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「中国茶インストラクター卒業生」への手紙① 《文化》 | 華泰茶荘

「中国茶インストラクター卒業生」への手紙① 《文化》

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文化は、一次元(点と線)、二次元(平面)、三次元(立体)に分けられます。

 この一年間、皆様と一緒にがんばってきたものは、短期間で吸収できるようにわかりやすく整理された二次元(平面)のレベルにあたると言えます。

 茶や茶器、テーブルセッティング、料理に関する情報など、そのままではわかりにくい一次元のそれぞれの素材を、私が「平面」にまとめたものを、皆様にそのまま学んで、吸収していただいたわけです。

 料理で言うと、一次元は素材、二次元が下ごしらえされた状態、三次元が料理の段階です。
 今は、私が様々な素材を下ごしらえして皆様に提供した状態ですね。これはあくまで土台作りで、美味しい料理に仕上げる、つまり、三次元の立体の世界といえる、自分の流派やスタイルを作り上げていくのは皆様ご自身です!

 皆様が体験してきた、現場の感動、旅行、茶会などは、一次元の素材、刺激であり、そこからそれぞれが何かを感じ、インスピレーションを生み出すことにより、独自の二次元の平面が増えていきます。二次元の「平面」にあたる講習会も、そのまま受け取るだけではなく、自分なりに考え直すことで、自分で一次元の「点と線」から「平面」を作り出すことになります。
 今まで、吸収することで精一杯だった講習会も、今後は少し余裕を持って、考えながら吸収してみて下さい。今まで「二次元」だけだった講習会が、「一次元から作り出した二次元」と広がってゆくことでしょう。このように姿勢を変えてみると、たとえ同じ講習会でも、疑問点や教え方など、新しい発見や感動に出会えるはずです。
 これからもぜひ、色々な現場の活動(現地旅行、イベント、講習会など)を体験しながら、自身独自の平面をひとつでも多く作り上げて下さい。自分の流派や独自性をつくりあげるのは長い道のりですが、今まで一緒に勉強してきた「平面」を上手に組み合わせていけば、必ず立派な建築物を築き上げることが出来ます。
 これからも一緒にがんばって行きましょう!
2006年1月
                                    林 聖泰

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