旧暦の1月15日は、中国では元宵節と言われています。今年は2月12日が元宵節にあたります。
元宵節の夜には、元宵とよばれるお団子を食べる習慣があります。元宵とは、餡入りのゆでたお団子で、湯圓とも呼ばれています。その発音が団らんの発音に通じるため、一家団らんや幸福の願いを込め、この日の夜には、一家揃って元宵を食べ、にぎやかに過ごすのです。最近では、小豆から、胡麻、サンザシ、ピーナツ、チョコレートなど様々な餡が登場し、人気店では人だかりができるほど。元宵節には欠かせない食べ物となっています。
中国には、三元節(上元節、中元節、下元節)がありますが、上元節というのは元宵節の別名です。三つのなかでも、上元節がもっともお正月に近いこともあり、一番にぎやかでおめでたい雰囲気に包まれています。子供の頃、お年玉をもらうと上元節までの15日間たっぷり遊ぶことができて、新年が楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
また、元宵節は「灯篭節」ともよばれ、その名のとおり、街中に色とりどり、様々なかたちの「灯篭」(ランタン)がかかげられます。お寺の廊下に掛けられた多種多彩の美しい灯篭の下を歩くと、その一年は病知らずでいられると言われ、毎年正月15日になると、中正記念堂や龍山寺といった人気の名所には、日本の明治神宮にも負けないほどの人が集まり、驚くほどの賑わいをみせます。
灯篭には、天上の神様に感謝や願いの気持ちをこめて、天まで送り届けるという意味もあります。「天灯」という小さな熱気球のような灯篭を空に向かって放ち、平安を願う人もいます。
このほか、その灯篭に貼られるなぞなぞも忘れてはいけません。灯篭には様々ななぞなぞを貼られ、それを解いて楽しむのです。漢詩、古文、ことわざ、から流行語までを題材に取った幅広いなぞなぞが登場し、人気を集めています。
そこで、私からも皆様に謎々を少々。ぜひ挑戦してみて下さい!
答えは、HPの「2月1日の店主日記」に掲載されています。ぜひご覧下さい。
【1】漢字ひと文字をあてて下さい。
人間草木(人が草木の中に存在する)
【2】漢字ひと文字をあてて下さい。ヒントは、自然界のものです。
生在山中 一色相同
泡在水裏 有緑有紅
(山の中に生まれ、すべて同じ色をしているが、
水に入れば、緑になるものも紅くなるものもある。)
【3】※漢字4文字をあてて下さい。
③言対青山青又青
二人土上説原因
三人牽牛牛無角
草木之中有一人
(青い山に向かって言葉をなげかけても、山は青いままである。
だれかが二人で土の上に座り、いろいろと話し合っている。
ある人が三人で牛を牽いているが、その牛には角がない。
草木のなかに人が隠れている)