今回は、大事なお湯を沸かす茶道具≪煮水器（お湯沸かしポット）≫について、材質、特性が違う煮水器を簡単にご紹介します。
華泰でご紹介しているアルコールランプ式の耐熱ガラス製と遠赤外線の煮水器は、中国茶らしい雰囲気が楽しめ、電源のない野立てにも使えます。
ただ、水から沸騰させると、アルコールの燃料が高くついてしまいます。
セットでついているガラスポットや陶器ポットで、直火やガスで一旦水を沸かして、そのお湯を保温状態に保つ、という利用方法はおすすめです。
ステンレス製のタイプは利便性と安全性が高く、水から沸騰させても早い時間で沸かすことができます。
温度センサーの調整機能があるため、沸騰したら自動に保温状態に保つ機能があり、沸かしすぎて、水中の酸素や旨みをなくしてしまう心配がいらないため、初心者の方には特に扱いやすいポットだと思います。
また、水の味わいと食感をかえたくない方は、ガラスのポットをおすすめします。
“工欲善集事必先利集器”（よい仕事をしたい匠は必ず先によい道具を揃える）。
価格ではなく、自分のT.P.Oやニーズに合わせて、良いお湯沸しを選んでください。
もしも来店のチャンスがあれば、是非一度実物を見て触ってから選んでください。
見た目は単純な煮水器でも、色々な違いがあります。
紹介されたものは、すべて店主自らチェックして、使ってみた商品です。
万一故障した場合でも、工房と連絡を取り、修理のサービスを致します。
（有料の場合もありますのでご了承ください。）
使い勝手が良い煮水器は、お手前にも影響してきます。
まず、自分の手に合うお湯沸しセットを選んでみましょう！
★追記★
日本でよく使われる“鉄瓶”は、メンテナンスに結構手間がかかり、体に良いと言われている中の鉄分は、水色に影響します。
茶タンニンと鉄イオンの結合によって、お茶の水色が黒褐色になってしまうばかりでなく、香りと味にも大きな変化が生じます。
特に味と香りに敏感な、繊細な緑茶と花茶はどうぞお気をつけください。
機会があれば、一度色々な煮水器を試してみてください。
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店主 林 聖泰
