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2006春 台湾茶作り旅行記③ | 華泰茶荘

2006春 台湾茶作り旅行記③

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 気温がやや低くなり始め、薄い上着が必要かなと思い始めた頃、まるで映画の1シーンのように、突然厚い霧に包まれました。

 視界は1メートルくらいでしょうか、その山の気配から、目的地までの距離の半分を過ぎたことがわかりました。

 激しいカーブ、霧、太陽の光…
何度も回り道して、半分眠りに落ちそうになった頃、突然車が止まりました。

目の前に、中国映画でみたような、幻想的な竹林が広がっていました。
霧の中の緑あざやかな竹が、私達を不思議な瞑想空間に導いてくれるかのようです。

茶と竹はとても相性がよく、
ザルなどの製茶の道具から、茶盤や茶匙などの茶道具まで、竹は常に登場します。
「好竹、好茶、好山、好水」
中国人の理想世界である山水画のように、茶山の中には、ほとんどといっていいほど、竹が存在します。

また、竹は、古くから「君子」にたとえられます。
竹は必ず真っ直ぐに育ち、細く、高く、中が詰まっていないため、道徳観があり、正直、謙虚、廉潔、心に邪心がなく、いろいろなものを吸収できると考えられています。
竹の文化は、中国の文化でもあり、アジアの文化でもあります。

「有竹」=「有徳」

たけのこを食べたときには、杉林渓や凍頂山の美しい風景を思い浮かべてみて下さい。

≪続く≫

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