≪厳しい自主検査で再確認、茶こし付き「エコ水筒」の安全性≫

 大人気の茶こし付き「華泰エコ水筒」。もちろん、輸入時の自主検査済みで、まったく問題はありませんでしたが、今回は改良版ということで、台湾工場から日本の検査機関に送り、再検査を行いました。その費用はなんと15万円。
 15万の費用をかけるからには、細かい数値を知りたいと、詳しい結果表をいただきましたところ、どの項目も数値はゼロに近く、まったく問題ないことが証明されました。現在の日本の輸入検査では、合格か不合格かだけが問題になることが多く、詳しい数字は出ないのが普通になっているようです。

 しかし、ぎりぎり合格とまったく問題がないのではだいぶ違いますから、あえてこだわって、検査機関にお願いし、詳しい結果をいただきました。
 問題がないのはわかってはいたことでしたが、合格かどうかだけではなく、全ての項目において有害物が検出されなかったことは、やはり嬉しいのひとことに尽きます。

 商品開発の際に一番肝心なのは、実は、新しい技術より私個人の考え方だと思っています。
 華泰茶荘は、中国・台湾で自社の工房を持ち、陶磁器を中心とした様々な中国茶器や道具を開発してきました。陶磁器は長い歴史でも実証されているように、安全性では信頼のおけるものであるため、これまでなかなか他の新しい素材にチャレンジすることが出来ませんでした。
 しかし、今回開発した「華泰エコ水筒」は、便利さと機能的な面が重視されるものであったため、何度試しても伝統素材では対応しきれず、悩んだ末に新しい素材の採用に踏み切ったのです。悩んだ時間はなんと半年以上にもおよび、夢の中にも幾度となく登場しました。
 こうして長いこと悩んで採用した素材ですから、有害物質検出量がほぼゼロという今回の結果は、とりわけ嬉しいものでした。

 検査の基準は時代によって変わるかもしれませんが、ゼロに近い数字なら、いつの時代でも安心して使えるわけです。

輸入食品検査についてふれましたが、これは一般の消費者の皆さんは普段耳にしないかもしれませんね。

 外国から物を輸入する際、「自主検査」が必要となります。「自主検査」とは、厚生省が、輸入される品物に対して、メーカー側に「自主的」に検査を要請するものです。自主的といっても、なかば強制的な感があり、その「自主検査」をしなければ輸入できません。厚生省が認可した日本あるいは海外の検査機関に依頼し合格して、初めて正式に輸入することが出来ます。
 認可された海外の検査機関に依頼することも出来ますが、厚生省では検査項目ははっきりと公開していないので、どうしても厚生省とつながりが深く、実情をよく把握している国内の検査機関に依頼しなければいけないことが多々あります。外国でどんなに有名で信頼がある機関の発行した証明書があったとしても、その機関が厚生省に認可されていなければ、自主検査として認められないのです。
 このように日本で自主検査を行うには、国際基準の約3倍弱に相当する費用がかかり、結局、この費用は生産コストに上乗せしなければならず、これは日本の一般消費者が、欧米の消費者と比べて高い価格で購入しなければならない一因になっています。

 この現状は全体の仕組み上の問題と言え、華泰茶荘だけでなく日本へ輸入を行う会社の共通な悩みです。非常に頭を悩まされる点ではありますが、違う観点からみれば、もちろんいい点でもあると思います。

 特に当店で扱っているものは、直接口に入れるもので、自分もスタッフも毎日愛用しています。今回開発した茶こし付き「華泰エコ水筒」は特に、新しい素材を使っていますし、厳しい検査で安全性を確認することは、店にとってもお客様にとっても開発者の自分自身にとっても必要だと思いました。

 いくら技術面、コスト面で困難があっても、お客様に対して一番大切なのはやはり安全性です。厚生省よりはるかに厳しい今回の自主検査で、自社商品の安全性が再度確認された嬉しさは、検査費の出費も忘れてしまうほどでした。
 皆様もどうぞ安心して「華泰エコ水筒」で、美味しい中国茶をお楽しみ下さい!
                            店主 林 聖泰
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♪茶漉し付き華泰エコ水筒のコラム♪
7月7日≪茶こし付き「エコ水筒」仲間も増えて新登場!≫
5月20日≪日本経済新聞に掲載された「華泰エコ水筒」≫

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