中国茶の旅②・・・『英徳紅茶の故郷へ 1』

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英徳紅茶は“英徳市”ではなく、“英紅”という地域で作られています。
この“英紅”は現在でも一般の中国地図には掲載されていません。

この地域では、かつて国営で輸出用の紅茶工場が運営されており、
その規模は、工場そのもので一つの自治体が形成されるほどの、非常に大きなものでした。
小学校が6箇所もあり、病院や消防施設、警察局などもあります。
国営工場が民営化したとき、この地に名前が付けられ”英紅”となりました。

私は広東茶葉研究所に招かれ、この地を訪れる機会に恵まれました。
広東茶葉研究所の人が広州まで車で迎えに来てくれました。
広州から英紅までは、高速道路を飛ばして3時間半もかかるのです。
高速道路が開通したのはつい最近のことですが、高速道路がなかった頃は、まる一日かかったそうです。

私はここであることに気がつきました。
英紅に入ると、雲南大葉種の茶樹が驚くほど多くあるのです。
「もしかして、これが英徳紅茶の原料」と考えました。
考えは半分正解でした。
英徳紅茶は、雲南大葉種と鳳凰水仙種のブレンドした茶葉で作られ、海外に輸出されていたのです。

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