上海の街をフラフラ散歩していると、一つの絵が目に入ってきました。
なんと、華泰の絵葉書と同じ原画の絵が民家の外壁にデカデカと掛かっているのです。
びっくりしながらも感激しました。
住人の話によると、その絵は、古本の中から切り抜いたものを元に制作してもらったもので、
コミュニティの飾りにしているそう。好きなものは皆同じなんですね。
もう一つ、今回の旅では、念願のアンティーク市場に行くことができました。
ところがいざ着いてみると、欧米人や日本人観光客はいたものの、
想像していたより閑散としていて、店主もそろってやる気がありません。
初めは、35℃を越える暑さのせいかと思ったのですが、違いました。
昔から続いてきた味わい深いこの骨董市場が、9月には、強制撤去されることが
決定しているのです。
上海の街は、行く度に人で溢れて活気が増している“現在進行形”の街で
あることを実感しますが、
一方その陰では、資本主義の流れで急激な開発の影響を受け、古きよきものが
省みられることなく、急速失われる傾向にあります。
また、都市と農村の間の貧富の差が大きくなる問題にも直面しています。
高度な経済発展とともに、伝統文化である中国茶も守っていかなければならない、と感じています。
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