中国茶の旅⑧・・・『広東芳村茶葉城』

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広州には世界最大の茶都といわれる「芳村」があります。

”広東芳村茶葉城”

ここは北京や上海の茶都よりも大きく、しかも現在もまだ建設中で、更に拡大している場所です。
あまりに広すぎて、一日で全部の店をまわることはできません。
現地のある店主によると、日本人も沢山仕入れに来ているそうです。

2~3年前に訪れたとき、この巨大な茶葉市場でどの店でも扱っていたのは安渓鉄観音でした。
ところが、今回訪ねると、最近のプーアル茶ブームによるものなのか、市場から鉄観音茶の看板はほとんど姿を消し、
そのかわりにどこの店でもプーアル茶の看板を掲げるようになっていました。
現在、約2000店舗ある店の中の半数はプーアル茶の店です。
そこでは、茶葉だけではなくプーアル茶に関する専門書や雑誌も取り扱っているにもかかわらず、
怪しいプーアル茶も沢山出回っていました。

少し調べてみようと思い、滞在を一日延長することに決めました。

ところで、実は、芳村は元々花畑を持つ小さな農村でした。
巨大な“茶葉城”の敷地は、その土地の所有者である農民に賃金を支払って借りているものです。
戸籍から割り出した人口に合わせて、毎年賃金が支払われる独特の仕組みになっており、
一人当たりの年収は、一般の中国人の年収の2倍以上(!)あります。
しかも、近年この賃貸料は年を追うごとに更に値上がりしているのです。
ちょっと不思議な世界です。

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