今回の新年茶会に、お招きした、著名な中国生け花の師範である先生は、特別に中国茶席の角度から中国茶花の世界を紹介してくれました。
茶席の茶花と一般の生け花の理念は、考え方が異なります。
一般的な生け花は、花が主役ですが、茶席の花は、テーブルに溶け込んで一体となるように茶器や茶道具とのバランスがとれていなければなりません。この分野のプロは、中国でも台湾でもなかなかいらっしゃいません。
なぜ、華泰茶荘と中国茶インストラクター協会主催の中国茶テーブルセッティング大会に入賞した作品が海外でも評価が高いのかというと、受賞作品のセッティングは、“中国茶席”ということを踏まえた上でのバランスがとれているからです。
茶花でも、テーブルセッティングでも、一番大切なのはバランスと、美的センスです。
茶席の花は、決して大きければよいというものではありません。
演劇と同じように、主役、脇役がいて、バランス良く演出しなければなりません。
「世界に一つだけの花」と同じように、個性と趣のある花は、茶席に色を添えます。
また、是非これからの中国茶イベントをお楽しみください。
店主 林 聖