店主の辛口トーク vol.1「北大路魯山人 復活!? 陸羽が心配!」

 外国人の私でも、日本のグルメ美食家の第一人者である“北大路魯山人”の
名前なら聞いたことはあります。芸術面、グルメなど様々な分野で素晴らしい
センスを持った方です。

 今日、電車に乗ったとき「北大路魯山人から教わった」など“北大路魯山人”の
名前がポスターにはっきりと打ち出されているのをみました。
もしや“北大路魯山人”の特別展か!?と思ってよくみると、とあるドリンク
メーカーのお茶のキャッチコピーでした。
さすがマーケティングに長けた、宣伝力のある一流メーカーです。

 ペットボトルに“北大路魯山人”の名前を借りなければならないのは、
日本の市場が世界一競争が激しいことの表れなのでしょう。「美味しさ一番」
「本格的なうまさ」などというキャッチコピーよりもっと具体的に偉人の名前を
拝借したほうが確実にイメージが伝わるわけです。

 結局、我々消費者が飲むのは本物の美味しさか、上手いキャッチコピーなのか
よくわかりません。一体ドリンクの価格にどのくらいの割合が宣伝費に費やされて
いるのか、どのくらいの割合が茶生産農家の生産コストに還元されているのか、
メーカーに質問したいくらいです。

 あるメーカーに尋ねた結果から分析すると、100円の茶飲料の中で、水代+容器代
+印刷代+茶葉代=12~13円です。
つまり、流通費用、宣伝費用、メーカーの利益はびっくりするほど膨大なのです。

 もちろん、華泰みたいに広告や宣伝をあまり行っていない店も変り種ですが、
2-3年の流行の寿命しかない商品のために、TVCM、車内広告などにバンバン露出し、
生産からゴミの回収まで莫大な社会コストがかかるのはいかがなものでしょうか。

「エコ」「社会資源を大切に」と叫びながら、「便利」という大義名分を掲げながら、
平気で何百万ケースのペットボトルを生産します。ペットボトルみたいに1回しか
使用しないゴミを減らせば、もっと商品の中身を充実すれば、安眠している
“北大路魯山人”をもう一度起こす必要はないかもしれません。

 このまま続ければ、もしかして、次回は茶聖陸羽の出番か!?

陸羽はそう心配しているかもしれません。

------------------------------------------------------------------------------
♪自分から本当のECOをしましょう!
♪本物の美味しさを楽しみましょう!
♪「華泰エコ水筒」ページへ

Comments are closed.