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現場主義のお茶屋さん | 華泰茶荘

現場主義のお茶屋さん

新年茶会の企画を練った時に気がついたのですが、日本初の「中国茶インストラクター講座」は来年で18年目に入ります。
月日が経つのは速いですね。
この十数年間、日本の中国茶市場は大きな波とともに上下変動しました。
中国茶の販売方法、流通ルートも大きく変わりました。

 チェン店、カフェ、中国茶教室など様々な分野に、異業種も盛んに参入しました。
多分、業界中でも、華泰茶荘は「良い意味であまり変わらない方」と言われます。

1996年の開店以来、台湾本店の老舗の伝統を大切にし、「現場主義」に徹底していだと思います。華泰は、もともとは生産側の出身ということも関係していると思いますが、消費者のニーズに合わせて生産をしなければならないと常に日頃考えています。

「分からないものには手を出さない」「品質と安全に徹底的なこだわり」。

そして、すべて自ら華泰茶荘のお茶の農家や契約農家など生産現場を見回ってチェックし続けています。

安全確保ための「農薬検査のダブルチェック体制」、中国茶の正しい知識をより多くの方に広めるために始めた「中国茶インストラクター養成講座」も兼ねての「お茶作りツアー」など、すべて現場主義に徹した結果に行われていることだと思います。
基本的に、「中国茶インストラクター養成講座」でも、国家資格の「茶藝師講座」・「評茶師講座」でも、必ず現場に詳しい講師とその講師と共に作ったプログラムで徹底しています。
現場出身の私は、単なる簡単な資格取得より、本物の実力を育てるほうが大事だとずっと考えています。卒業生や生徒さんの反応は「勉強の内容がとても役に立つ」「しっかりしている」という評判と同時に、どうしても厳しく鍛える「職人感覚」が働くこともあると思います。

19年来、利益優先のビジネス会社を育てることより、お茶が大好きな「オタク屋さん」になったかもしれません。しかし、お客様の笑顔が見れば、すべての努力に報われると嬉しく感じています。

 食卓の問題はすべて生産現場に関係していると思います。
 一枚の茶葉も同じです。
 もっと生産現場を知っているプロが増えれば、消費者の選ぶ目も厳しくなり、もっと安全かつ美味しいお茶が楽しめると思います。

単なる写真を撮るための視察旅行ではなく、現場の状況をより把握するため、きちんと生産者と顔を合わせるのは最も重要なことだと考えています。
肩書きだけでなく、「本物のインストラクター」と呼ばれるには、単なるプレゼンテーション力より、正確な専門知識とともに生産現場にも熟知してほしいと思います。
これは、信憑性の高い情報を持っているのはやはり現場の方だと思うからです。

いまでも、ほぼ毎月茶葉のように、と茶器の生産現場に向かい、自分の目で情報や事実を確かめるよう努力しています。
中国茶専門店としてのプライドでもあり、老舗5代目の使命感でもあり、こういうプロセスを踏まえて、13年来、未熟な自分が少しずつ成長していくと実感しています。一生勉強が終わられないのは、今でも常に変化している現場生産者と同じ立場で考えているからです。

これからも華泰茶荘としてのこだわりや信念を持ち続けて、より良質なお茶と茶器を皆様に提供したいと考えています。
今後とも是非何卒宜しくお願いいたします。
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現場主義にこだわる<中国茶インストラクターコース>

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