中国茶ビギナーでも気軽に参加できて、中国茶の奥深さを知ることが出来る「楽茶塾」。第4回目は ~潮汕工夫茶芸と鳳凰単叢の物語を楽しむ~ と題しまして、彩り鮮やかな単叢の世界へとご案内します。
鳳凰単叢は、広東省東部にある「飲茶料理」で知られる潮州と、スワトウ地域で人気のある烏龍茶です。香りがはっきりしていて花香から果香を持ち、パンチのある後味の中に爽快感の残る味わいが、人気の理由だと言われています。特に、繊細で複雑な潮州料理にぴったりだと言われ、食後の消化を助けるので、地元の人にとって毎日かかせない飲物と言われています。
単叢の原産地と言われる鳳凰山脈中の烏崠山(ウードン)には、現在でも『600年前から植えられた宋種単叢の老木が存在している』と言われています。10数回足を運び、神秘のベールに包まれていた現地の様子がわかりました。
10メートルを超える老木に登って茶摘みをする様子は、現地では良く見かける風景です。鳳凰山には樹齢が深い老木が多く、大きく高くそびえ、霧で幻想的な風景になるため、訪ねるたびに不思議なパワーが感じられます。
歴史の記録によると、11世紀頃には既に茶樹が発見され、生産されていたということです。現代の科学調査によると、ほとんど「鳳凰水仙」という品種ですが、古くから種で繁殖するため、長い歴史を経る間に様々な風味へ変化しました。現在は、「蜜蘭香」「黄梔香」「杏仁香」「肉桂香」「桂花香」「柚花香」など10種類以上の天然の花や果物の香りを持つ烏龍茶になっています。茶葉の発酵は30%から40%の中発酵度で、形状は細長くよじれてます。
同じ品種でも、樹齢や産地や季節や海抜などによって、風味が大きく異なります。 茶会の当日は、若木の鳳凰単叢から、老叢単叢、宋種単叢まで、飲み比べる予定です。
また、たくさんの珍重された歴史写真や現場視察資料から、20年間にわたる鳳凰山の変化について初公開します。
もちろん、鳳凰単叢の美味しい入れ方から、「工夫茶芸の元祖」と呼ばれる本格的な潮汕工夫茶芸で、美味しい鳳凰単叢を楽しむことができます。
試飲もたくさんできて、盛り沢山の内容のお得な茶会です。お楽しみに。
- 厳選された6種類の鳳凰単叢を飲み比べる(樹齢、品種、季節、産地の違い)
- プロの官能審査法から見る良い鳳凰単叢の選び方の伝授
- 20年間に及ぶ、貴重な現地資料と写真の初公開、そして最新の現地情報
- 鳳凰単叢の美味しい入れ方から伝統な潮州工夫の披露
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開催日 : 2015/08/22(土) 11:00~12:30
料金: 4,900円
定員: 24名
講師:林 聖泰
場所:華泰茶荘 渋谷店