Category Archives: 林聖泰ワールド

梨山烏龍茶への探検2〜茶味人生

烏龍茶の製法は、不発酵の緑茶と全発酵の紅茶の製法を両方とも取り入れなくてはいけないため、高度な技術が要求され、非常に複雑なものだと言われています。 [caption id="attachment_3954" align="alignleft" width="290"]摘みたての原料 摘みたての原料[/caption] 生葉の原料を工場に運んだ後、すぐに太陽光を利用して「日光萎凋」を行い、茶葉内の水分を蒸発させ、茶葉組織の柔軟度を高め、酵素を活性化して、烏龍茶発酵の前準備を整えます。 そして、室内に「揺青と静置」を含む、烏龍茶製造過程の中でも、難しいとされる「做青」プロセスは約12−18時間をかけ、烏龍茶特有の香りと味の風味がゆっくりと作られます。 (さらに…)...
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梨山烏龍茶への探検1〜天・地・人

2015年7月末、中国茶文化協会から依頼を受け、中国茶愛好家を2500mの台湾梨山を案内してきました。現地の最新情報の視察と幻の梨山烏龍茶を自分達で作るのが目的です。 IMG_9580   貸切バスで台湾中央山脈の谷間を抜けると、海抜の上昇とともに、空気が澄んで甘く感じられます。バスに揺られること5時間、2000mの坂道を越えると、車のエンジン音が一段と大きく響き、窓外の空気も薄くなり、そこに広がる雲上の景色はやはり別格でした。 (さらに…)...
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茶言観色1 「世界一の緑茶生産国」の顔があまり見えない中国

2014年度の中国統計資料を見ると、中国茶の生産量がついに200万トンの大台を超え、209万5700トンになりました。茶葉業界的にも大きく注目され、伝統ある中国茶市場も大きく変貌し続けています。 2014生産量 生産量詳細の割合を分析すると、約64%の緑茶、13%の黒茶、12%の烏龍茶(青茶)、10%の紅茶、そして合計1%の白茶と黄茶となることがわかりました。 (さらに…)...
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