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 < 美味しい入れ方3〜洗茶・潤茶>

1. 「洗茶」という言葉の歴史

「洗茶」という単語は古代の茶書にも登場します。

 古代では、茶葉を水で洗い、埃を除去してから加熱して焙煎し、粉末にして使用していました。しかし、時代が変わり、現代では主に「葉茶」が飲まれるようになりました。

2. 現代技術における「洗茶」の必要性

 現代において、洗茶は絶対に必要なものではありませんが、私たちは半球型烏龍茶を中心に多くの実験を行いました。その結果、高温で洗茶すると茶葉がより早く広がり、茶香や味が短時間で引き出されやすいことが分かりました。

 そのため、品茶の際やお客様に試飲してもらう際に、最初の一杯から最高の風味を楽しんでもらいたい場合、「洗茶」を行うことがあります。ただし、「洗茶」の目的は農薬や埃を洗い流すことではなく、短時間でより完全な風味を引き出すことにあります。

 もし農薬が水で洗い流せるなら、農薬検査を行う必要はありません。農薬には水溶性と脂溶性があり、脂溶性の農薬は洗茶では除去できません。

 したがって、「洗茶」の主な目的は、茶葉がより早く広がりやすくすることです。

 しかし、短時間でも高温で茶葉の成分や風味が犠牲になることもあります。研究結果によると、「洗茶」で3%〜5%の成分が失われることが示されています。この点を理解して「洗茶」を行うことが重要です。

 また、基本的に茶葉自体に問題がなければ「洗茶」は必要ありません。

 私自身は、茶の保存状態が良好であれば「洗茶」を行いませんが、長期間保存された茶や7〜8回以上抽出できる茶の場合は、茶香や風味を引き出すために「洗茶」を行うことがあります。

 「洗茶」の有無に絶対の正解はなく、その目的は農薬や埃を洗い流すことではありません。不安全な茶であれば、そもそも飲まないことが最善です。


(五代目店主の茶学講義により)
【老舗 華泰茶荘の厳選茶】

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