七月に入りました。気づけば、2026年も半分が過ぎています。
毎年のことながら、上半期は本当に早い。
梅雨の晴れ間に大稻埕(だいとうてい)の空を思い浮かべると、
もうあの湿った熱気が恋しくなります。
じつは今月、私は台湾へ一時帰国します。
台北・大稻埕にある本店、林華泰茶行に戻り、この夏の茶と、秋からのことを、
父の代から続く帳場(ちょうば)で見てくるつもりです。
発つ前に、皆さんへ一つだけお伝えしておきたいことがあり、こうして筆をとりました。
一年、講座を止めていました
ご存じの方もいらっしゃいます。
2024年に三度開いた「初級台湾国際評茶師講座」を、私は昨年、一年お休みしていました
。父のこともあり、家業と、自分自身と、そして茶と、静かに向き合う時間が必要だったからです。
茶には、作りたてをすぐ飲んで旨い茶もあれば、少し寝かせて味が整う茶もあります。
この一年は、私にとって、その「寝かせる」時間だったのかもしれません。
止まっていたのではなく、整えていた。そう思っています。
「初級」なのに、初級ではなかった
正直に申し上げます。
2024年の講座——いま呼ぶところの1.0版は、「初級」と名づけながら、中身はかなり難しいものでした。
当時はまだ、海外で台湾茶の風味教育を広めるための完成された教材が、世の中に整っていませんでした。
私たちは台湾の茶改場(茶及飲料作物改良場)と連携しながら、ほとんどゼロから教材を組み、授業をしながら直していった。
開拓の講座だったのです。だから内容は刺激的でしたが、「これから台湾茶を知りたい」という方には、少し敷居が高かった。
初級は、やはり初級であるべきです。
台湾茶を一部の専門家だけのものにせず、好きな方、旅で楽しみたい方に、
安心して入っていただける入口にしたい。
一年かけて、そう考え直しました。
一番手頃な「台湾茶への切符」
そこで作り直したのが、この秋の初級台湾国際評茶師 本講座 Ver2.0 です。
薄めたのではありません。必
要なことを整理し、順番を整え、初めての方でも焦らず学べる形にしました。
茶改場がいま定める初級の水準——
台湾国内やアメリカで行われるものと同じ基準に合わせています。
私はこの講座を、一番手頃な「台湾茶への切符」だと思っています。
使う道具は台湾茶の風味輪(ふうみりん)。
産地・品種・製法・発酵・焙煎を、一枚の風味の地図にしたものです。
この地図を手に入れれば、高山茶の霧の香りも、東方美人の蜜の甘さも、
木柵鉄観音の焙煎香も、机の上で「旅」ができる。
そしていつか台湾の茶館を訪ねたとき、ずらりと並ぶ茶の名前を前に迷わず、
自分の言葉で選び、語れるようになります。
航空券を買う前に、味の地図を手に入れる。
そういう講座です。
本講座は会場・設備・品飲(ひんいん)環境の都合で、
今年は10月に一回のみ、10月17−18日に、先着順での開催です。
その手前に、8月5日・1000円の入口を
とはいえ、いきなり本講座は勇気がいる。よく分かります。
ですので今年は、まずオンラインで気軽に触れていただけるWEBミニ体験講座を、
8月5日・1000円でご用意しました。
台湾茶の基本、風味輪の使い方、本講座で学ぶことの概要を、質問の時間も設けながらお話しします。ご自宅から、湯呑みひとつでご参加いただけます。
本講座の必須条件ではありません。
往復の航空券よりずっと手前の、ほんの一歩です。
上半期の締めくくりに、あるいは下半期の始まりに。
台湾へ発つ私からの、ささやかなお誘いです。
詳しい日程が固まりましたら、あらためてこの日記でお知らせします。
それでは、行ってまいります。
先日公開した「茶館ノート」第3回では、九份(きゅうふん)の茶藝館を取り上げました。
台湾を旅する気分で、あわせてどうぞ 。
→ https://www.chinatea.co.jp/chakannote-3/
『ChaTea五代目の茶論』|華泰茶荘 五代目店主 林 聖泰
🍵 お茶の「言葉にする」を、もう少し
▶ まず気軽に触れてみる:
【8/5 ミニ体験講座】(1000円)
https://www.chinatea.co.jp/shop/products/detail/3431
▶ この秋じっくり学ぶ:
【初級台湾国際評茶師 本講座 Ver2.0】 https://www.chinatea.co.jp/shop/products/detail/3430
▶ 毎月の続きは、無料メルマガ「茶言観色」で
→ https://www.chinatea.co.jp/shop/entry
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